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ある弁護士の引退 – 弁護士鶴間洋平の「新時代のプロフェッションを目指して」
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ある弁護士の引退

引退。|福岡の家電弁護士 なにわ電気商会

面識のない先生のはずですが、私と同時期に給費制維持のために闘った先生のブログです。他にも、全国に広く苦労された先生がおられるのでしょう。引退の弁というより、魂の叫び、という感じでしょうか。人繰り、切り回しの苦労は、痛いほど共感します。

但し、いくつか見方が違うところがあります。まずは、法科大学院について。法科大学院は、弁護士が裁判所から法曹養成の主導権を取り戻すためのツールと見られていること。そう思っている層は、(旧)主流派だけでなく、理想が裁判所の壁に粉砕されてきた世代に広く存在しているらしいこと。ずっと先では法曹一元と繋がっていること。

だから、既存の秩序の破壊を恐れないように見えた宇都宮前会長のもとですら聖域化され、そのお膝元である給費制対策本部でも法科大学院問題に触れることはタブーでした。我々の世代にはなかなか理解できないことですが。

また、給費制対策本部の活動方針については、一弁の対策本部から日弁連の対策本部宛に、平成23年2月24日付意見書で、修習生の経済的状況ばかりを前面に出すのではなく、弁護士・弁護士会の公共性、公益活動の担い手の育成、修習専念義務との関係、法曹志望者の減少・質の低下への対応等も今後の活動に反映させるように意見しました。

この意見書は、集会やパレードの人集めをして、署名も集め、国会議員や秘書に直接のアプローチをしてきた一弁の委員らが、肌で感じたものをまとめたものでしたが、残念ながらその後の日弁連の活動にはあまり反映されなかったようでした。いろいろと理由はあるのでしょう。

そして、人集めについては、私もまさにその担当者だったのですが、今振り返ると、平成22年9月16日の決起集会とパレードが大成功に終わった後の対応がよろしくなかったかもしれません。このときは「ここが勝負所だから」という呼びかけに、一弁ですら若手の先生が数多く応じてくれました。このことが、日弁連の上層部に「給費制の問題は多くの若手が反応してくれる」という誤解を生じさせたかもしれません。しかし、若手の先生が数多く反応してくれたのは「ここが勝負所だと思った」からでしょう。

この後、問題はずるずると長期化し、問題がほぼ決着したように報道された後、平成23年10月27日にパレードを行うことになりました。このときは、かなり無理をして動員をかけることになりましたが、上手く行くはずはありません。公式にはパレード成功と発表されましたが、地方から来て下さる先生には申し訳ない気持ちでした。その後、一弁でも給費制に関する活動は明らかに下火になりました。

恐らく弁護士会に対する立ち位置は違うのでしょうが、一人の有力な先生が給費制問題から退きます。福岡弁護士会がどれだけ給費制問題で奮闘してきたかは、少しでも関与していた者であればわかります。
弁護士会としても、給費制問題を総括しなければならない時期と思いますが、そういう動きは今のところないようです。

(facebookの記事から翻案)