大・中規模法律事務所所属弁護士の修習期平均ランキング(2015.2.16版)


以前記事にした大・中規模法律事務所所属弁護士の登録番号平均ランキングですが、そもそも元データから修習期の平均を出せますので、本年2月時点の修習期平均ランキングを作ってみました。

複数事務所を有する弁護士法人は一つの法律事務所としてカウントし、所属弁護士数が10名以上の事務所を対象としております。今回も、弁護士なら誰でも入手可能なデータをもとに作成しており、高度な技術も使っていません。但し、期前・期外の弁護士が所属している事務所は、平均値が少々乱れているかもしれません。

上位の事務所をどのような事務所と見るかについては、いろいろな見方があると思います。個人的に注目している事務所もいくつかあります。

大競争時代の新型法律事務所の旗手という位置づけで、某経済紙でも何度も取り上げられていた弁護士法人法律事務所MIRAIOですが、本日時点における所属弁護士数は4名となって引き続き対象から外れており(前回は8名)、時代の移り変わりの速さを感じております。
個人的には、若手を積極的に採用しようとしても、所属弁護士数15名あたりのところに壁があるように感じており、過払いバブルが去って久しいこの時期にそこの壁を突破している事務所というのは、それなりの理由があるのだろうと思っています。

前置きが長くなりましたが、以下、今回のランキングです。

順位 法律事務所 修習期の平均 所属弁護士数
1 桜上水法律事務所 65.4 10
2 弁護士法人大西総合法律事務所 64.88 16
3 弁護士法人アディーレ法律事務所 64.7 142
4 弁護士法人心 64.61 28
5 弁護士法人泉総合法律事務所 64.54 24
6 弁護士法人響 64.5 12
7 アトム法律事務所弁護士法人 64.42 12
8 小出剛司法律事務所 64.33 18
9 弁護士法人法律事務所オーセンス 63.86 29
10 松尾千代田法律事務所 63.8 10
11 弁護士法人東京フォレスト法律事務所 63.77 13
12 弁護士法人アヴァンセリーガルグループ 63.72 47
13 弁護士法人茨木太陽 63.7 10
14 弁護士法人ベリーベスト法律事務所 63.67 80
15 弁護士法人平松剛法律事務所 63.62 13
16 多湖・岩田・田村法律事務所 63.45 11
17 弁護士法人サリュ 63.44 18
18 弁護士法人朝日中央綜合法律事務所 63.24 50
19 弁護士法人鈴木康之法律事務所 63.21 14
20 弁護士法人渋谷シビック法律事務所 63 10
21 法テラス東京法律事務所 62.88 16
22 弁護士法人グラス・オランジュ法律事務所 62.82 17
23 弁護士法人匠総合法律事務所 62.76 17
24 弁護士法人すずたか総合法律事務所 62.73 11
25 弁護士法人佐々木法律事務所 62.64 11
26 弁護士法人岡野法律事務所 62.58 12
27 法律事務所大地 62.25 12
28 棚瀬法律事務所 62 10
29 弁護士法人港国際法律事務所 61.88 24
30 明倫国際法律事務所 61.87 15
31 助川法律事務所 61.8 10
32 弁護士法人大本総合法律事務所 61.67 12
33 小笠原六川国際総合法律事務所 61.65 24
34 弁護士法人マイタウン法律事務所 61.62 13
35 大阪船場法律事務所 61.58 12
36 弁護士法人東京フロンティア基金法律事務所 61.25 12
37 弁護士法人内田・鮫島法律事務所 61.21 19
38 佐藤総合法律事務所 61.2 15
39 弁護士法人ポート 61.18 11
40 弁護士法人北千住パブリック法律事務所 61.16 25
41 弁護士法人海星事務所 61.1 10
42 弁護士法人早稲田リーガルコモンズ 60.96 25
43 弁護士法人しょうぶ法律事務所 60.91 11
44 日比谷ともに法律事務所 60.58 12
45 有岡法律事務所 60.5 10
46 弁護士法人Bridge Rootsブリッジルーツ 60.3 10
47 山下江法律事務所 60.13 15
48 稲葉総合法律事務所 60.09 11
49 あおい法律事務所 60.08 14
50 弁護士法人キャスト 60.06 18

弁護士の登録番号と修習期の早見表(2015.2版)


※ 68期に対応した最新版をこちらにアップしています(H28.4.5追記)

毎年好評の「弁護士の登録番号と修習期の早見表」ですが、今年は、1期から表にしてみました。
長すぎて見にくいような気もしますが、今回はこのまま掲載してみます。
なお、弁護士の登録番号は、日弁連ホームページの弁護士検索ページで簡単に調べられます。
但し、以下の点に注意して使って下さい。

  1. 一度弁護士登録しても、留学・出産・病気などにより一度弁護士登録を抹消して、その後再登録した場合等、新たに登録番号が付く場合がありますので、そういう弁護士は下記の早見表とは修習期が異なり、実際には経験豊富だった、ということがありえます。
  2. 学者先生が弁護士登録した場合や、裁判官・検察官が退官後に弁護士登録したような場合には、下記早見表は意味がないでしょう。
  3. 既に退会・死亡等で登録抹消された方の番号は、実際の期とズレている可能性があります(早見表作成時における弁護士会への登録情報をもとに作成しているため、登録抹消されている弁護士の情報は正確に扱えません)。

1期 5251~
2期 5389~
3期 5603~
4期 5835~
5期 6078~
6期 6263~
7期 6498~
8期 6720~
9期 6903~
10期 7168~
11期 7447~
12期 7716~
13期 7991~
14期 8311~
15期 8634~
16期 8974~
17期 9355~
18期 9789~
19期 10292~
20期 10791~
21期 11267~
22期 11782~
23期 12320~
24期 12844~
25期 13507~
26期 14013~
27期 14509~
28期 15050~
29期 15535~
30期 16028~
31期 16452~
32期 16899~
33期 17318~
34期 17811~
35期 18291~
36期 18743~
37期 19161~
38期 19588~
39期 20037~
40期 20484~
41期 20962~
42期 21448~
43期 21949~
44期 22416~
45期 22912~
46期 23371~
47期 23877~
48期 24453~
49期 25107~
50期 25761~
51期 26427~
52期 27091~
53期 27748~
54期 28497~
55期 29408~
56期 30348~
57期 31381~
58期 32581~
59期 33724~
60期 35165~
61期 37429~
62期 39704~
63期 41985~
64期 44085~
65期 46237~
66期 48314~
67期 50339~

新年明けましておめでとうございます


 現事務所に移籍し、まもなく2年になります。皆様には、変わらぬご厚情を頂き、厚く御礼を申し上げます。
 弁護士業界を巡る状況は、ますます厳しさを増して来ました。私と同程度の経験を持つ中堅が廃業を選択するケースも現れ始める中、私も弁護士登録15年程度の中堅弁護士の不祥事処理に2件関与し、(ブログにも書きましたが)不適切な宣伝手法をとる弁護士のトラブル事案も身近に起きました。
 そういった中、これからの弁護士のあり方を探るため、引き続き同志とともに「新プロ会」で活動しています。ソーシャルメディアやクラウドによる社会の変化をダイレクトに感じたいと思い、自分のサイト、事務所のサイト、新プロ会のサイトともWordPressにより手作業で運営しています。
 公益活動では、一昨年から引き続き、弁護士会における中小企業支援分野に関与し、多くの他士業、政府や公的団体関係者、保険会社や証券会社を含む金融機関関係者、そして中小企業経営者といった方々と膝詰めで話をする機会に恵まれました。その中で、法律の専門家がもっと中小企業を支援できるはずだと強く感じる一方で、予防法務を含む従来型の弁護士業務ではニーズに合わず、弁護士自身がもう少し変わる必要があると痛感しました。特に企業の経営そのものをもう少し学ぶことにより、経営判断の場面で中小企業の社内では出てこない視点を提供できると思っています。こういった経験は大企業に対する業務にも反映でき、反対に大企業に対する業務での経験を中小企業支援に反映させることもできるとの思いも強くしております。
 とはいえ、まだまだ未熟者ですので、今後ともよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

法律事務所ホームページのSEOとグーグルサジェスト


先般投稿しました田島寛之弁護士の氏名が某法律事務所のサイトに冒用されていた件ですが、同事務所から田島弁護士に回答があったそうです。

アトム法律事務所から回答がありました | 弁護士田島寛之のサイト

この問題は、単に田島弁護士と同事務所の間の問題にとどまらず、ネット社会における法律事務所の広告のあり方について、いくつもの難しい問題を示唆しているものと思いますが、それはひとまず横に置いておいて、グーグルサジェストとは一体何であるか、サイトにグーグルサジェストを自動で読み込むということはどういうことかについて、法律事務所の広告との関係も踏まえながら検討してみたいと思います。

グーグルサジェストとは、グーグル検索において、ユーザーの入力中であっても、検索キーワードの候補を表示する機能です。グーグル検索の利用者は、入力途中で表示されたキーワード候補を見て「お、このキーワードで検索してみるか」と思ったりしますので、グーグルサジェストの機能により候補として表示されたキーワードは、強く利用者を誘引します。この検索キーワードの候補は、キーワードとしての人気度によって選ばれると言われています。

そして、あるサイトが、グーグルサジェストによって表示されるキーワード候補による検索結果の中で上位に表示されると、そのサイトにグーグル検索の利用者を強く誘引できることになります。

グーグルサジェストによって表示されるキーワード候補は、専用のツールを使ってまとめて取得することができます。そして、まとめて取得したキーワード候補を用いてコンテンツを作成する、ということがSEO対策として取られることがあります。

さてここまでの話については、以下のページがわかりやすいでしょうか。

これは便利!!SEOに必須!!Googleサジェストキーワード一覧を取得してくれるツール5つ|ウェブシュフ

グーグルサジェストを利用したSEO手法について見たところで、某法律事務所の話に戻りますが、同事務所の田島弁護士への回答からすると、同事務所は、先般の投稿で説明しましたコンテンツ・ジェネレーターに、グーグルサジェストによって表示されるべきキーワード候補群を読み込ませることによって、グーグルサジェストのキーワード候補を含んだコンテンツを自動的に作成し、よってもってグーグル検索の利用者を同事務所のサイトに誘導しようとしたのでしょう。

かかる手法について、グーグルからのペナルティはさておいて、法律事務所における広告手法として問題になるのは、以下のような点だと思います。

1 グーグルサジェストにより取得したキーワード候補をコンテンツジェネレータに読み込ませる時点で、そのキーワードが自らの事務所が手がけている事件と関連するかどうかの判断がなされているか否か。

→同事務所も、内乱罪なんて手がけたことはないでしょうが、もし「内乱罪」がグーグルサジェストにより取得されたキーワードだとすると、このキーワードが、事務所が手がけている事件と関連するか否かを判断していないということになるでしょう。もちろん、弁護士の業務には「これまではやったことないけどできます」という業務もありますが、そういった読み取り方ができるような広告だったかどうかも問題になるでしょう。

2 グーグルサジェストにより取得した弁護士名をコンテンツジェネレータに読み込ませる時点で、自らの事務所に所属していない弁護士名がコンテンツに表示される可能性を認識できたか否か。

→これは、当然認識できたでしょう。

3 上記の仕組みが、誰が、あるいは誰の指示により構築されたのか。同事務所の指示によらないとすると、業者に対する監督責任があるか。

→依頼した業者が明確な指示を無視したなどの特段の事情がない限り、少なくとも監督責任は認められるのではないでしょうか。

上記のようなSEO手法による広告が、一般社会においては許容されるとしても日弁連における弁護士の業務広告に関する規程3条7号にいう「品位を害する」といえるか否か、かなり微妙ではないかと思います。

なお、同事務所のサイトを全体的に眺めると、日弁連の運用指針との関係ではもっと端的に問題な部分があるようにも見えますが、本エントリでは触れないこととします。

※本エントリは、あくまで私の見解を示したものにすぎませんので、ご了承下さい。